学びと出会いに溢れた 台湾研修旅行 4泊5日の思い出

多くの応募者の中から選ばれた8名の学生は、3/23~27の4泊5日の研修旅行に参加。
ツアープラン部門大賞作品のプランの一部を組み込み、第22回ならではの研修旅行となった。
観光旅行とは違ったスポットや現地の方々との出会いで大きな学びと成長に繋がった5日間をご紹介。

1日目 出発と、台中の新旧に触れる

 和やかな雰囲気でスタートした台湾研修旅行は、バスに乗り羽田空港まで向かった。
 エバー航空の飛行機に乗り込み、台北・松山空港に到着したら、今度は台湾高鐵の新幹線で台中へと向かう。

3月23日(月)

 訪問先の中部サイエンスパークでは、管理局の方からサイエンスパークの取り組みや最新技術についての説明を受け、台湾の最先端技術の学びを深めた。
 学生からは、「サイエンスパークとして過去の遺跡・遺産を守ることの意味」が問いかけられ、管理局職員は「遺跡が発見されたら詳しい調査をし、保存する。遺跡は当時のハイテク技術であり、そこから学び得るものは大きい。過去の遺産を保存・継承しながら、現代の最先端技術を日々研究していく」と答え、日本と台湾、過去と現在が結びついていることを学んだ。
 最先端の台湾について学び終えれば、1927年に日本人医師が開院した眼科の当時の建造物を残した人気スイーツ店「宮原眼科」へ。学生たちは当時から残る建物に魅了されながら、店内では日本へのお土産や人気のアイスクリームを楽しんだ。

サイエンスパークでお出迎えいただいた

2・3日目 ホームステイと日月潭

 2日目は台中市立台中第一高級中学との学校交流から始まった。
 まずは教員の方にキャンパスを紹介してもらい、日本の大学さながら広大なキャンパスに研修生は驚きを見せた。
 次は授業見学。日本での授業との違いなどを体感した。特に授業の自由な雰囲気と、デジタルデバイスをフル活用した授業形態が印象深かったようだ。
 学校を後にした研修団は、ツアープラン大賞作品にもあった日月潭の茶葉改良場・魚池分場を訪問。台湾紅茶の改良現場や茶畑、史料館を見学し、産地や、それに貢献した日本人・新井耕吉郎についても学びを深めた。

3月24日(火)、3月25日(水)

 美味しい台湾紅茶で一息ついたら、ホームステイ先と合流し、台湾での生活体験に胸を躍らせながらそれぞれの帰路についた。
 翌朝、ホームステイ先の方々と別れの挨拶を済ませ、再び台湾高鐵の新幹線に揺られ、台北へと向かった。
 台北駅についたら、まず向かったのは中正紀念堂。中正紀念堂管理処の方に「自由の花」展をガイドしてもらった。蒋介石時代の戒厳令など厳格な管理社会について学び、研修生たちは自分たちの今の環境を見つめなおすきっかけにもなった。
 次は東呉大学の学生との交流の時間。様々な国籍の学生が受ける中国語の授業に参加した。グループワークも混ぜてもらい、大学生たちと英語や中国語を交えて交流を深めながら、中国語の単語や構文を勉強した。キャンパスツアーは日本から東呉大学に進学した2人に案内してもらい、台湾の大学に進学した理由や、そこでの学びの良さなどを語ってもらうことで、研修生たちは自身の少し先の将来を考える機会となった。
 夕食にはツアープラン部門審査員の矢板明夫氏をお招きし、台湾についてのお話を伺いながら夕食を楽しんだ。研修生からは自身の将来についての質問もあり、矢板氏からの貴重なアドバイスもいただき、研修生は有意義な時間を過ごした。

台湾の英語の授業に参加

茶葉改良場にて茶葉の香りを楽しむ

ホームステイ先の皆さんと

中国語で自己紹介(東呉大学)

4日目 台湾の今を知る表敬訪問

 4日目の朝は表敬訪問へ。今回は教育部と外交部、台湾日本関係協会へ伺った。教育部では台湾での教育制度を紹介いただいた。また日本と台湾における助け合いの精神に

3月26日(木)

ついても学んだ。研修生たちは台湾の学びやすい環境を知ることで今後自分がどこで何を学びたいのかを考えるきっかけとなった。研修生からは台湾の学費が比較的安価な理由を聞かれ、教育部は、「第一に教育を重んじる文化と価値観があり、その価値観から政府も教育に対する補助金などの制度も充実させていることが非常に大きい」と答えた。
 次に訪問した台湾日本関係協会では、台北駐日経済文化代表処の前代表である謝長廷会長にもお迎えいただき、研修旅行団の訪問を歓迎するお言葉を頂くとともに、日本と台湾の友好的な関係について語っていただいた。お話は政治や経済などと多岐にわたり、政治は民主主義の歴史や現在の2党制について、経済はTSMCをはじめとする半導体産業を中心としたサプライチェーンの強化を期待することをお話しながら、半導体産業における台湾の存在感を研修生にも示した。
 緊張感にあふれた表敬訪問が無事に終了すると、次は研修生もお待ちかねの九份へ。
 天候にも恵まれ、約1時間の滞在の中で研修生たちはタピオカドリンクを一緒に買ったり、日本へのお土産を吟味するなどして、台湾きっての観光地を堪能した。
 夕食には昨日に続きツアープラン部門の審査員でもある片倉佳史先生にもお越しいただき、研修生たちと食事をともにしながら、台湾についての様々なことをお話していただいた。
 研修生からは、「戒厳令が発令している中、日本への親しみはどこで生まれたのか」など、日台スカラシップで選抜された者らしく鋭い質問をし、片倉先生のお話を熱心に伺っていた。

謝会長の貴重なお話を伺った

5日目 学びの振り返り、そして別れ

 いよいよ最終日を迎えた研修旅行団は、午前中に総統府と国立台湾博物館を見学した。

3月27日(金)

台湾博物館の歴史年表に夢中な研修生たち

 総統府にはこれまでの総統や台湾を舞台とした漫画などの作品、また台湾の未来が展示され、国立台湾博物館には台湾の歴史や原住民についてが展示がされており、今回の研修旅行を総括するような史料を前にし、研修生たちは5日間の振り返りとここでの新たな学びで台湾への理解を広げ、また深めた。
 あっという間に夕方になると、エバー航空の飛行機に乗り込み、日本に帰国した研修生たちは、東京駅で4泊5日をともにした仲間と別れを告げて、それぞれの家路へと歩を進めた。今後の日本と台湾の友好な関係と8人の再会に期待したい。

帰りの空港にて。すっかり仲良しに