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ニューヨークの熱気を、その日のうちに日本へ
新聞社の総合力で実現した『Pokémon GO』特別号外

『Pokémon GO』リリース10周年を記念し、ニューヨークでのイベントの熱気をその日のうちに日本へ届けるサンケイスポーツ特別号外が発行されました。本レポートでは、午前の現地取材から午後5時の関東・関西での一斉配布までを、わずか数時間で完遂させた舞台裏に迫ります。新聞社の総合力をフル活用し、「紙」ならではの偶然の出会いを創出した挑戦の軌跡を紹介します。
NY現地取材→その日に関東・関西30カ所で一斉配布

ポケモン社とサンスポの特別号外企画は、これまでにもさまざまな形で展開してきました。
2019年に『Pokémon GO』のイベント告知号外を発行して以来、季節イベントやポケモンバトル世界大会など、さまざまな機会に号外を制作してきました。そうした取り組みの中で評価されてきたのが、スポーツ紙らしいインパクトのある紙面と、新聞社ならではの制作スピードです。
そして『Pokémon GO』がリリース10周年を迎えた2026年7月、これまで培ってきたノウハウと強みをさらに生かし、従来の号外企画から一歩踏み込んだ新たな取り組みを実施しました。
ニューヨークで開催される『Pokémon GO』のリアルイベントを日本時間の午前中に現地取材し、その内容を盛り込んだ号外を制作。同日午後5時から、150人以上の配布スタッフを動員し、関東・関西30カ所で一斉に配布するという企画です。
現地取材から原稿執筆、紙面制作、印刷、配送、そして配布までに与えられた時間はわずか数時間。これまで数多く手掛けてきた号外制作の中でも例のない、まさに時間との勝負でした。
紙ならではの魅力
今回、最大の課題となったのは、何といっても時間です。
ニューヨークでイベントが進行する中、日本では紙面制作、印刷、配送の準備を同時並行で進行。現地と国内で密に連絡を取りながら、届いた情報をすぐ次の工程へ回せる体制を整えました。
さらに重要だったのが、印刷と配送の時間です。
午後5時から関東・関西30カ所で一斉に配布するためには、完成した紙面を印刷するだけでなく、各配布ポイントへ運ぶ時間まで逆算しなければなりません。
そこで印刷部門と事前に調整を重ね、現地の写真が到着次第、すぐにデータを入稿し、印刷を完了するスケジュールを構築。さらに、印刷拠点から配布開始までに配送できる場所を配布ポイントとして選定し、配送体制を整えました。
取材、原稿、紙面制作、印刷、配送、そして配布。
普段はそれぞれ異なる役割を担う人たちが、号外という一つのゴールに向かって動きました。
こうして、日本時間午前にニューヨークで始まったイベントの内容を伝える号外は、予定通り同日午後5時から関東・関西30カ所で配布を開始しました。
海外で行われたイベントの内容を取材し、その日のうちに紙面化。さらに印刷、配送まで行い、わずか数時間後には日本各地で実際に手に取ってもらう。今回の企画は、日々新聞を発行している新聞社の制作・印刷・物流体制をフル活用した取り組みとなりました。
デジタルであれば、ニューヨークの情報を日本へ瞬時に届けることができます。
一方、号外には、街中で偶然出会い、実際に手に取り、そのまま持ち帰ることができるという〝紙〟ならではの魅力があります。
デジタルの世界で多くの人に親しまれている『Pokémon GO』と、新聞社が長年培ってきた紙面制作のノウハウ。一見すると異なる両者を組み合わせることで、今回ならではの情報発信が実現しました。

SNSで多くの号外写真投稿
配布時間は、午後5時から8時までのわずか3時間。さらに今回は事前に配布を大々的に告知せず、配布開始のタイミングに合わせて情報を発信する形を取りました。
そうした条件の中でも、各地で多くの方々が号外を手に取り、SNSでも多くの方が号外の写真を投稿するなど、大きな反響がありました。
配布現場では若い世代だけでなく、幅広い年代の方々が号外に興味を示す姿が見られました。
事前に号外の存在を知らなかった人が街中で偶然出会い、手に取る。こうした接点を生み出せることも、街頭で配布する号外ならではの特徴です。
今回の取り組みを通して改めて感じたのは、新聞社が日々の新聞発行で培ってきた力は、新聞を作るためだけのものではないということです。
現地で情報を集める「取材力」、短時間で内容をまとめる「編集力」、限られた時間で紙面を完成させる「制作力」、完成した紙面を短時間で刷り上げる「印刷力」、そして決められた時間までに各地へ届ける「物流力」。
それぞれは日々の新聞発行を支えている機能ですが、それらを一つの企画のために組み合わせることで、新たな価値を生み出すことができます。
「紙はデジタルに比べて時間がかかる」というイメージがあるかもしれません。
しかし今回は、日本時間午前にニューヨークで始まったイベントを取材し、午後5時には関東・関西30カ所で号外として届けることができました。
それを可能にしたのは、特別な仕組みを一から作ったからではありません。
日々新聞を発行する中で積み重ねてきた人、設備、ノウハウ、そして社内外のネットワーク。それらを一つにつなげたからこそ実現できた、新聞社ならではのチャレンジでした。
インターネットやSNSを通じて、世界中の情報を瞬時に知ることができる時代です。
だからこそ、街中で突然手渡される一枚の号外には、デジタルとは異なる情報との「出会い」があります。
2019年に始まったポケモン社との号外企画も、回を重ねるごとに新しい挑戦へと広がってきました。
そして今回は、ニューヨークで始まったイベントを、その日の夕方には日本の街角へ届けるところまで、その可能性を広げることができました。
新聞社には、記者や営業だけでなく、紙面制作、印刷、物流など、多様な仕事に携わる人たちがいます。それぞれの力を掛け合わせれば、新聞という枠を超えて、まだ新しいことができる。

新聞社ならではの強みと柔軟な発想を

今回の号外は、これまでポケモン社と積み重ねてきた取り組みの延長線上にありながら、新聞社が長年培ってきた力を、新しい形で発揮するチャレンジとなりました。
産経新聞社はこれからも、新聞社ならではの強みと柔軟な発想を掛け合わせながら、企業やコンテンツの魅力を多くの人へ届ける、新たな取り組みに挑戦していきます。